古い蔵を解体していたところ、古い箏が箱に入って出てきた。
しかし、箏箱がねずみにかじられ穴が開き中にあった和紙の書物は無残にも粉々に
箏は周などに蒔絵と螺鈿、木目込みなどの細工がある物で、箏板は長年使われたのか、
かなり爪でかかれたのか箏が穴が開くほどのすり削られていて箏糸も数本しか残らずその他年数のため蒔絵の漆も浮いてきている。
彦根博物館にも所蔵されている
この「天下一今井長門守藤原久影 銘」が入っている箏は、彦根の美術品収集家であった井伊直弼で知られた井伊家が保存していた。現在は、寄贈され彦根博物館にあるということです。
真贋
彦根博物館に問い合わせたところ、箏の中に同じように銘が墨で書かれていれば間違いなく本物ですとのことで早速しらべたところ、其の通り書かれていました。 実際に弾かれていた箏であることは、状態でも解りこれだけ箏板が摩りへっているのは、目の不自由な人が使っていた事が伺えます。で八橋検校が使っていた箏であると言われています。
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